1950年代頃から、ジョン・マネーらは、ジョンズ・ポプキンズ大学病院産婦人科の協力のもと、半陰陽で生まれた子供たち105名を対象に、どのようにして女性性(女性らしさ)、男性性(男性らしさ)が形成されていくかについての研究を行いました。
半陰陽とは、身体的に性別が曖昧とされている状態のことであり、例えば、「女性仮性半陰陽(医学的には、卵巣があれば女性、精巣(睾丸)があれば男性と定義されています。卵巣と精巣の両方があれば、「真性半陰陽」です。「女性仮性半陰陽」とは、卵巣があって医学的には女性と定義されるのに、男性化した部分のある状態のことです)」の一種である先天性副腎過形成症候群では、胎児の副腎からアンドロゲン(男性ホルモン)が過剰に分泌されます。すると、胎児が女の子であっても、形成途上の外性器(性器の目に見える部分)が過剰なアンドロゲンの作用で男性型の性器の形状を呈することになってしまいます。膣口は半分閉鎖され、クリトリスが肥大し、男の子のような外見をして生まれてくることになるのです。
戸籍法によると、新生児は生まれて2週間以内に、性別を添えて名前を届けなければなりません。この時点で、性別を男女のどちらかに決めなければならないのです(性別認定)。
ところが半陰陽の子供の場合、あとになって周囲から、「性の判定が間違っていたのでは?」という例が出てきてしまうのです。先天性副腎形成症候群の場合など、男の子だとばかり思っていたのに思春期になってから初潮があり、乳房が膨らむこともあるのです。そこで、今までの性別の誤りを認め、「性別の再認定」が必要になる場合が出てきます。
マネーの研究によると、再認定による性別の変更は、子供が3歳以前ならば全く問題はないとされていいます。新しい性別に適応していけるとされています。しかし、3歳を過ぎて再認定がされた場合は、言語障害、緘黙(かんもく)(無言症ともいわれました。自分から語らないし、他人からの問いにも言葉で答えようとしない病的状態です。ちなみに、学校など特定の場面で語らない状態は、場面緘黙といいます)などの重い精神的混乱や精神障害に結び付きやすいようです。
マネーは、この研究により、子供は3歳以前にすでに自分の性別について自認をしており、女性性(女性らしさ)、男性性(男性らしさ)の中核的な部分は成立している、という結論を導き出したのです。
性腺分化異常 クラインフェルター症候群(XXY)、ターナー症候群(XO)、真性半陰陽(XX、XY)、その他(XX男性など)
男性仮性半陰陽 精巣性女性化症、テストステロン合成障害
女性仮性半陰陽 先天性副腎過形成症候群、母体からのアンドロゲン作用
未分類 子宮・卵巣欠陥、膣欠損
引用・参考文献
深層心理のことが面白いほどわかる本 渡辺恒夫 中経出版
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HIKARI(満島ひかり)

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